H a i r t r e a t m e n t
毛髪治療とは
01ご自身の幹細胞を用いた再生医療を使用しない方法として下記があり、これらを併用して治療します。
①他人(胎児由来や乳歯歯髄由来)の幹細胞からの成長因子を使う治療
②ご自身の血液から作成したサイトカインリッチ血清を使用する方法
③発毛ペプチドを注入する治療
④内服薬・外用薬による治療
男性型脱毛症はAGAという言葉で一般的に広まってきていますが、原因は様々で遺伝的背景や男性ホルモンのバランスの乱れ、生活習慣の乱れなどが主なものとして挙げられます。最大の原因は男性ホルモンによる影響ですが、毛周期の乱れが引き起こされることで薄毛になると考えられています。女性にも薄毛は見られ、同じく生活習慣の乱れやストレス、ホルモンバランスの崩れにより毛周期が乱れることで発症します。これらの治療に上記の療法を組み合わせて行います。
治療方針
02”自家脂肪組織由来間葉系幹細胞”を用いた毛髪再生
本治療は発毛に有効とされる「成長因子」などのタンパクを頭皮の局所に投与すべく、それらを放出している「幹細胞」をご自身の皮下脂肪組織(主に下腹部など取りやすい部分)から取り出して利用するものです。
最低20g以上の脂肪を採取させて頂きます。そこから幹細胞を抽出する為、脂肪組織をある程度の量吸引採取する必要がありますがLipoLifeという安全性の高い機械を用いて脂肪を採取しますので、効率良く手術を受けて頂けるのが大きな特徴です。
また採取した脂肪組織を当院にて細胞分離洗浄機にて処理することで当日治療が完結します。
”エクソソーム(幹細胞培養上清液)”を用いた毛髪再生
再生医療の分野でも注目されている幹細胞の”エクソソーム”を使ったメソセラピー(注入)療法です。臍帯由来の幹細胞培養上清液から抽出されたエクソソームを直接頭皮へ注射することで発毛・育毛
効果が促進され、男性の薄毛(AGA)・女性の薄毛を改善する新しい毛髪再生療法です。
幹細胞培養上清液の製剤はたくさんありますが、当院の用いる幹細胞培養上清は臍帯の中でも特に
エクソソームの豊富なWharton Jelly由来間幹細胞培養液から抽出したものを使用しております。
抽出においては国内のCPC(Cell Processing Center: 細胞加工施設)において、ドナースクリーニング、
ウイルス試験など様々な安全性試験をクリアしたものを使用しています。
エクソソームの解析については、過去に日本再生医療学会でも報告していますが、今後も引き続き学会や論文等でご報告していく予定です。
”自己血サイトカインリッチ血清”(ACRS : Autologous Cytokine Rich Serum)を用いた毛髪再生
ACRSは毛包の萎縮と毛根の縮小を誘発する炎症性因子IL-1を止めることで、毛包細胞を活性化し頭皮の毛細血管と毛包を再生させるので、男性の薄毛のみならず、女性の閉経や更年期による抜毛、出産後や遺伝性の脱毛などにもその効果が期待できます。
ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)に含まれる成長因子
FGF: 組織を修復、コラーゲン産生、ヒアルロン酸産生
EGF: 上皮細胞の成長促進、血管新生、創傷治癒を促進
PDGF: 細胞増殖、血管の新生・修復、コラーゲン産生
TGF-β: 上皮細胞・血管内皮膚細胞の増殖・新生、創傷治癒を促進
VEGF: 血管内皮細胞の増殖・新生
治療の目安
ACRS施術後、1週間ほどでその効果を感じていただけます。また、本治療法では、2~3週間に1回の
施術を4、5回継続して受けていただくとより高い効果を実感していただけます。
その他、機能性ペプチドを使用した薬剤を注入する方法、サプリメントの内服、
ミノキシジルの育毛ローションを併用するなどして総合的に治療に臨みます。